載籍浩瀚

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海外ミステリ

『ダ・ヴィンチ・コード』を読む

パリ旅行のついでに『ダ・ヴィンチ・コード』を再読した。ダン・ブラウンによるラングドンシリーズの二作目、おそらく同世代以前でその名を知らぬもののいない世界的大ベストセラーだ。 しかし読んだ感想は非常に淡白だった。アクションと暗号解読によるサス…

ミステリベスト2023

新刊マラソンの個人的な整理をする。対象となる本のレギュレーションは以下の通りだ。 2022年10月以降、2023年9月までに発売された本であること。 筆者がミステリだと感じた作品。 昨年同様国内総合、国内本格ミステリ、海外の三つのジャンルでランキングを…

マーティン・エドワーズ『処刑台広場の女』を読んだ。

あらすじ 1930年、ロンドン。名探偵レイチェル・サヴァナクには、黒い噂がつきまとっていた。彼女は、自分が突きとめた殺人者を死に追いやっている――。レイチェルの秘密を暴こうとする新聞記者ジェイコブは、密室での奇妙な自殺や、ショー上演中の焼死といっ…

ジョン・スラデック『見えないグリーン』

ミステリ好きの集まり“素人探偵会”が35年ぶりに再会を期した途端、メンバーのひとりである老人が不審な死を遂げた。現場はトイレという密室―名探偵サッカレイ・フィンの推理を嘲笑うかのように、姿なき殺人鬼がメンバーたちを次々と襲う。あらゆるジャンルと…