載籍浩瀚

積んで詰む

Entries from 2022-11-01 to 1 month

高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』

レビューにも紹介にもなっていない、インターネットへの壁打ち記事です。 --- まじもんの傑作。名前が自由であることや、独特な文体から小説、あるいは世界の形式をどうのこうのと凄さを言語化することはできてもーーとはいえ自分には手に負えないーーこの小…

ミステリベスト2022

新刊マラソンの感想です。ランキング候補のレギュレーションは以下の通りになります。 2021年10月以降、2022年9月までに発売された本であること。 筆者がミステリだと感じた作品。 国内総合部門、国内本格ミステリ部門、海外総合部門の三つの部門を用意しま…

ジョン・スラデック『見えないグリーン』

ミステリ好きの集まり“素人探偵会”が35年ぶりに再会を期した途端、メンバーのひとりである老人が不審な死を遂げた。現場はトイレという密室―名探偵サッカレイ・フィンの推理を嘲笑うかのように、姿なき殺人鬼がメンバーたちを次々と襲う。あらゆるジャンルと…